空港から溢れ出る、多国語の数々。アジア各国の方々が着込むやら、商売かと思うくらいデカすぎるキャリーカートをいくつも引きずる様子。都心でも見慣れてはいるが、あらためて旅先で見かけると、さながらげんなりし、「インバウンドさん、さようなら!」とつぶやきたくなる。
インバウンドさんに埋もれ、日本人の影がすっかり薄くなったメジャーな温泉地の手前に、地元客がひいきにする日帰り温泉を主にする山あいの宿に三連泊した。
インバウンドさんの見る影もなく、日帰りする地元客と、仕事のついでに一泊するような個人客数人程度と、宿の館内は終日、落ち着いた雰囲気。久しぶりに湯治気分を堪能できた宿。
湯は、単純硫黄泉。泉温は40℃前後と、ぬるい。雪を冠った山肌を横たうように流れる渓流はメジャーな温泉に沿うように渓谷をなしている。その渓流と山肌を正面に眺めるかのように、露天風呂。これまた温く、浴槽の脇には眺めを楽しむ椅子が二脚おかれている。

Last Updated on 2024年4月13日 by plough
