うかうかしていると、あっという間に時間は過ぎていく。とくに、旅先に身を置いているときなどは、なおさら。月日は百代の過客か。
ここ数年、恒例の旅の過ごし方だ。
一昨日、山形に入り、名物らしき名物を食することもなく、駅前のホテルで終日カラダを休め、英気を養いつつ、Wi-Fiを活用して惰眠を貪っていると、たちまち2日が過ぎてしまった。
陸路、高速バスで酒田入る。約2時間弱。
山深い緑のまばゆさと盛夏を思わせる夏空。
走り抜ける高架橋の眼下には、涼し気な清流が冬の間に蓄積した生気を解き放つかのように、勢いよくたぎり流れ行く。
とりあえず、昼過ぎ、定刻通り、バスは酒田駅前に到着。
酒田到着後、酒田の市民図書館にもなっている「ミライ二」で、タブレットを開き、早速、ジャーナライズを気取ってみるものの、旅ののんびり気分が先行して、問題意識の芽が伸びない。さてさて…
小一時間ほどタイピングしてから漫ろ街歩きでもしようかと動き出す。外気温は29℃、真夏日を感じさせるが、歩くと汗ばむものの、通り抜ける浜風がややひんやりと感じる。夏の日差しと違って海はまだ本格的な夏を迎えてはいないようだ。
酒田駅周辺から住宅街を抜け、裏通りを当てもなく彷徨うことにした。
何度か訪れているせいか、だんだん見慣れた街角を思い出しながら、大筋の方向を探りつつ、繁華街らしき中町通りを目指した。
今夜は、割烹「さわぐち」を予約している。「武蔵・伊豆菊」は明日に回し、昼は「三日月軒」の中華蕎麦(小)にした。
10人も入れば満席となりそうな小所帯。先客は2人のみ。時間が14:00も過ぎていたせいか、思っていたよりがらんとしていた。
中華蕎麦の見た目は、濃い醤油を希釈せず液体にしたかのようだが、魚介系のダシなのか、醤油くさくもない。
地元の客だろうか、皆、ワンタン麺を注文していた。
……


Last Updated on 2024年6月29日 by plough
